どうも、 武信です。(No120)
日本の教育改革を、フィクサー風(フィクサーとは黒幕の意味)に語ってみようと思います。
さて、教育を語るには世の中をまず熟知する必要があります。
世の中を熟知してこそ、世の中で活躍できる人材育成という視点から語ることができるからです。
シリーズの記事を読むことで得られるメリット。
1 日本の教育改革の全貌を知ることができる。
2 有能な社会人とはどのような人材か?がわかり、社会人になる際に非常に役立つ。
有料級の情報です。
では、世の中を分析してみましょう。
1 世の中をMECEする。(民間・公務員・NPO・その他)
世の中をまず、MECE(ミーシーと呼ぶ。分類分けのこと)すると、民間・公務員・NPO・その他(フリーランスなど)に分けられます。
民間の比率が、現在は圧倒的に高いです。
「職業の経済学」という本によると以下の比率になります。
1 会社の中の仕事。
「会社員」の仕事とキャリア。
職業シェア20%。(管理・事務)
2 ものを作る仕事。
「製造業で活躍する人たち」。
職業シェア15%。(生産工程・研究者・技術者)
3 ひとやものを運ぶ仕事。
「運輸サービスっで活躍する人たち」。
職業シェア3%。(運輸)
4 ものやサービスをつなぐ仕事。
「情報通信技術で活躍する人たち」。
職業シェア3%。(情報通信業の技術者、金融保険事務従事者)
5 ものを売る仕事。
デパート、スーパー、コンビニで活躍する人たち。
職業シェア13%。(販売)
6 人をもてなす仕事。
ホテルやレストランで活躍する人たち。
職業シェア6%。(飲食物調理従業者、接客・給仕職業従事者)
7 教え育てる仕事。
学校で活躍する人たち。
職業シェア2%。(教員)
8 人の健康・生活を支える仕事。
介護の現場で活躍する人たち。
職業シェア10%。(保険医療従事者、社会福祉専門職業従事者、介護サービス職業従事者)
9 公の仕事。
中央官庁や地方公共団体で活躍する人たち。
職業シェア3%。(公務)
10 非営利組織の仕事。
社会貢献や社会問題の解決を目指す人たち。
職業シェア10%。(NPO)
公務員・NPO・その他の比率は、民間と比べたら圧倒的に少ないことがわかります。(だいたい、公とNPOのざっくり合計で13%以上くらいですかね)
ということは、民間で活躍する人材像を主に分析すれば、だいたい世の中で活躍する人材が把握でき、輩出する見込みが立つことになります。
2 世の中のその他の分類視点。(G型とL型。マクロ経済とミクロ経済)
世の中をMECEして、民間で活躍する人材像に、主に焦点を当て教育改革を作ることにします。(公務員・NPO・フリーランスも重要ですが、比率が低いので後回しにするか、例外扱いとします)
とはいえ、フリーランスは欧米では台頭してきており、日本でも今後ブームとなる可能性はありますが。
世の中を、G型とL型に分ける視点もあります。
冨山和彦氏の提言で有名です。
「なぜローカル経済から日本は甦るのか」の著書で有名です。
G型は、製造業やIT企業を中心とした大企業です。
競争相手は世界であり、スポーツに例えれば、オリンピックです。
日本国内に拠点を置くことに比較優位がないと、海外に打って出る企業が多くなります。
L型は、小売りや卸売り・交通・物流・福祉・保育・介護・医療といった地域密着型の労働集約的なサービス業です。
スポーツに例えるなら、地方大会です。
生身の顧客に対面してサービスするので、海外に脱出する企業はないでしょう。
G型とL型では、求められるスキルがまったく異なります。
詳しくは、冨山和彦氏の本を読むといいでしょう。
また、マクロ経済とミクロ経済という分け方もあります。
ほとんどの株価(個別株価でも)は、マクロ経済全体の動きの影響を受ける割合が7〜8割あります。
好景気なら、ミクロ(個々の企業)の業績(株価含む)が、比較的良いというわけです。
逆に言うと、不景気ならば、ミクロ(個々の企業)の業績(株価含む)は、総じて悪くなります。
マクロ経済全体を良くすることが、ミクロに影響するので、マクロ経済学は重要なのですね。
今、アベノミクスの金融政策により、マクロ経済政策が採られ、株価は好調です。(約1万3000円。2018年2月4日当時)
L型とG型という産業別の分類視点と、マクロ経済とミクロ経済という王道の経済学の分類視点から分析し、解決策を出すのも必要でしょう。
ではこの辺で。(2140文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
PART2に続きます。
2020年教育改革への僕の本「日本の教育改革をフィクサー風に語ってみる。PART2」
参考・引用文献。