2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本5 第3章 上」PART3

どうも、武信です。(No142)  

 

前回の記事が以下です。

 

2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本5 第3章 上」PART3です。  

 

構想約5年以上!総文字数約31万2000文字以上の執筆物です。  

 

フィクサーだと僕が思う理由は、2014年頃(正確には2013年頃から着手)から、この本を書き始めており、それと連動して日本の教育改革も進んだことが、まず挙げられます。  

 

また、それ以上の確固たる証拠もありますが、それは伏せることにします。(本が1冊書けるほどの情報量になります)  

 

5 「パスツールの四象限」と詰め込み能力が足りない問題

 

研究者(大学教員)の目的は、「現象の科学的理解」と、何らかの「社会貢献」の2つに分かれます。  

 

研究者は個人の性格や活動分野の特性によって、2つの目的に対して、異なる活動をしています。  

 

これらの活動は「パスツールの四象限」でまとめられています。

 

1  科学の進歩重視&社会貢献重視

例 パスツール。細菌学という分野を開き、その上、ワクチンの予防接種を開発した。社会への出口を意識した基礎研究派。  

 

2  科学の進歩重視&社会貢献軽視

例 ボーア。量子力学を確立したが応用としての原子爆弾には協力しない。純粋基礎研究派。  

 

3  科学の進歩軽視&社会貢献重視

例 エジソン。科学に関心はなかったが製品化に注力した。  

 

4  科学の進歩軽視&社会貢献軽視

以上、研究者になりたい人は把握しておくべき知識でした。  

 

さて、藤沢数希氏によれば逆に、詰め込み教育が足りないのが問題だそうです。

 

知的な文化人の言説がたまに、トンチンカンなのは基礎的な大学院レベルの知識が乏しいのに、地頭で考えて意見しているからだと言います。  

 

自分で考えるのも大事でしょうが、知的な職業に就くのなら、大学院レベルまでの知識は詰め込めということでしょう。  

 

日本の高学歴層は大学受験までは必死に頑張りますが、大学に入ってからあまり学ばないようです。

 

そういう意味で、日本の高学歴層の活躍不足には、知識の詰め込みが足りないという主張も一理ありそうです。  

 

話を戻しますが、根性で入った人間は敵わないと実感させられるでしょう。

 

根性が見れる試験の典型例は、暗記ものです。

 

社会科目が主です。  

 

社会が得意な人間は根性があるし、暗記力が高いです。

 

ですが、数学的、哲学的な思考力があるとは限りません。  

 

思考力という物差しを、研究者や学者育成には適用すべきだと思います。

 

もちろん大学院レベルの知識獲得は最低限ですね。  

 

将棋の羽生さんやノーベル賞受賞者のイメージです。  

 

根性だけでなれるとは到底思えません。

 

起業家や企業戦士は思考力より、その他の要素(人間力や根性など多数)が大事になってくるのですけどね。  

 

6 和田秀樹氏の言う?コミュ力

 

次に、最近、話題のコミュ力について分析してみましょう。  

 

和田秀樹氏はEQ(心の知能指数)を「コミュ力と呼んでいるか含めているのでは?」と僕は解釈しました。(違っていたら申し訳ないです)  

 

EQの5大要素は以下です。

1  自分の感情を正確に知る。

2  自分の感情をコントロールできる。

3  自己を動機づけることができる。

4  相手の感情を知る。

5  社交能力。  

 

これらを和田秀樹氏は「受験勉強で鍛えられる、または阻害することはない」と主張しています。  

 

受験勉強は我慢を強いるので、「1と2の感情コントロールについては阻害されない」といいます。  

 

3の自己動機づけも「これがうまくできなければ、受験の勝者になれない」といいます。  

 

受験勉強で悪影響が出るのは「4と5の他人の気持ちが分からなくなることや、対人関係だ」といいます。  

 

和田秀樹氏は受験は競争だから「他人を蹴落とす精神が根付き、対人関係が悪化する」といいます。  

 

ですが、「和田秀樹氏の灘高校時代はむしろ、協力することで情報を得られた」といいます。

 

そこには相対評価の落とす試験ではなく、絶対値の合格点を目指そうという意識があり、他人をライバルとして見ない精神があったそうです。  

 

さらに、共感能力も対人関係のキーワードとして挙げ、「勉強ができる人は勉強のできない人の気持ちが分からない」といいますが、「スポーツのできる人にスポーツのできない人の気持ちは分からない」や「異性にもてる人に異性にもてない人の気持ちはわからない」という例を挙げ、勉強だけに限定するべきじゃないといいます。  

 

受験勉強の場合、小学校でトップでも灘中に入れば劣等生になる可能性は十分あり、受験には相手の気持ちが分かるようになる特性があるといいます。  

 

また、和田氏が危惧(きぐ)しているのはペーパー試験の学力がいくら高くても調査書や面接重視の入試になったら、教師の顔色を窺わないといけなくなり、「反抗的態度」が消えてしまうという点だそうです。  

 

面接や調査書が重視されなければ、ペーパー試験の点数を上げることに注力すれば良く、反抗的態度を取りやすいということを言いたいのでしょう。  

 

反抗的態度はベンチャー精神や起業とも関係していると思うので、この点は注意が必要でしょう。  

 

以下の記事でも書きましたが反抗的態度はイノベーションには重要です。

 

「キュレーターが就活本の読書ガイドを書くとしたら」PART7というタイトルです。

 

https://hontonomedia.com/johuntingjobchangejobs/645/  

 

7 僕のコミュ力の定義

 

和田秀樹氏のいうコミュ力(対人関係能力)は、この範囲内の視野なのでしょうか?  

 

僕はもっと別な視点で考えています。

 

以下、述べていきますね。  

 

コミュ力とは人生に対する態度(様々な話題や人(本性など)についてよく知っている+性格)+話し方(ノンバーバル) から構成されています。  

 

まず、人生に対する態度ですが好奇心を持って、様々な情報を収集していれば話題豊富になり、たくさんの人に対応可能です。  

 

話題が豊富じゃないと狭い世界の人間以外、つまり多数の人に対応が難しくなります。

 

これは営業職では重要です。

 

営業職がニュースなどを最低限知っているのはそのためです。  

 

人間の本性についてはいろいろな本があります。

 

人間はサル山であり、階級があります。頭が良いだけではダメなのです。  

 

例えば、学校の先生を思い浮かべてください。

 

威厳がない先生はいくら賢くても生徒になめられている場面が浮かびませんか?  

 

授業をきちんと聴くのは予備校や進学校ぐらいです。  

 

会社でも権力闘争があり、ずる賢い奴がいて罠を張って、ライバルを蹴落とすこともあります。

 

そういう人間の本性を知っていないと会社で上手く立ち回れません。

 

政治家には特に求められます。  

 

理系政治家はこの点が欠けている可能性があります。

 

世渡り術、政治力とも言えるかもしれません。  

 

そして、「成功者、偉人は能力が高いけれども、人格が良いというのは都市伝説だ」と思います。

 

「スティーブ・ジョブズは人格破綻者だ」と言われています。  

 

成功するには能力は必ず必要ですが、人格に関しては必要条件なのです。

 

両方、併せ持った人も少数いるようですが。  

 

ではこの辺で。(3211文字)  

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

 

参考・引用文献。

「あなたの脳のしつけ方」

「受験学力」

「自分を変える読書術 学歴は学「習」歴で超えられる」

「ブレイクスルーへの思考」 

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