2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本11 第15章 上」PART3

どうも、武信です。(No232)  

 

前回の記事が以下です。

 

2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本11 第15章 上」PART3です。  

 

構想約5年以上!総文字数約31万2000文字以上の執筆物です。  

 

フィクサーだと僕が思う理由は、2014年頃(正確には2013年頃から着手)から、この本を書き始めており、それと連動して日本の教育改革も進んだことが、まず挙げられます。  

 

また、それ以上の確固たる証拠もありますが、それは伏せることにします。(本が1冊書けるほどの情報量になります)  

 

7 日本企業が陥っている状態

 

次に、日本企業が陥っている状態を分析します。

 

企業の規模が拡大すると、分業組織化が進みます。  

 

分業には、効率化というメリットがあります。  

 

分業のデメリットは、従業員の「視野狭窄」が起こることです。

 

目の前の顧客だけに集中しがちで、全体の経営から見ることができなくなります。  

 

組織の拡大によって、他の部門とのつながりが薄れるのもデメリットです。  

 

よって、全体の経営を見ることができるのは、少数のマネジメント層になります。  

 

しかし、マネジメント層の判断軸は、分業化された現場の従業員からの情報に頼りがちになるのに、業績評価指標(KPI)から漏れた情報しか伝わらなくなるので、経営陣の自己革新能力が落ちるのです。  

 

分業化し、他の部門とのつながりが薄れ、目の前の顧客だけに集中する従業員は、マクロ的な視野で製品開発ができません。  

 

目の前の現場を回すことだけに、集中しがちです。  

 

よって、視野狭窄した現場の周辺事情の情報に頼った製品の改善案ばかりを、従業員が出すようになります。  

 

これを防ぐには、ボトムアップで現場から上げられてくる情報だけに頼らず、トップダウンで広い視野を持ったリーダーなどが、製品開発や戦略を練る必要があります。  

 

しかし、日本企業は「皆で決めよう」式マネジメントなので、現場からの意見を却下したら、現場がやる気をなくすし、かといってトップも代替案を出せない上に、その後の運用に困るので、消去法で認めざるを得ないのです。

 

この解決策は、後で述べます。(この章に書いてあります)  

 

俯瞰分析を外部に依頼し、現場やトップがそれを参考にし、視野を広げるのです。  

 

視野狭窄や分業などの話は、部分最適になっているとも言えます。  

 

「会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント」という本を参考にします。  

 

部分最適を改めるには、目的を明確化することです。

 

企業トップの目的が、従業員に浸透していないのです。  

 

次に、意思決定の遅さは生産性を下げます。  

 

「皆、言っていることが違う」上に、意見の調整や擦り合わせに時間がかかり、意思決定のスピードが遅くなります。  

 

企業トップの目的や方向性が、前提から理解されていないから、起こる現象です。  

 

判断基準を社員が共有していないので、部分最適が起こるのです。  

 

そして、解決策として「既存の仕組みやルールを完全に無視してよい」というルールを設定することとあります。  

 

「緊急案件」や「社長案件」という扱いにするのです。  

 

この事例を使うと、1ヶ月かかると思われた案件が、3日で決済が下りたケースも出てきます。P129。  

 

また、現在のグローバル化、多様化、IT化の環境の下では、事業の選択と集中が必要であり、それを現場が実行していくためには、前提として、方向性や戦略をしっかりと理解している必要があります。  

 

方向性や戦略の理解なしに、現場に、「自分たちの頭でしっかり考えろ」と言うのは、現場を混乱させるだけです。  

経営の方向性を明確に伝えて、その範囲内の中で、「具体的なことは現場の自分たちで決める」ということを進めなければいけません。P141。  

 

さらに、現場の余裕のなさも問題です。

 

忙しいということなのですが、無駄な忙しさなのです。  

 

経営者は「工夫して時間を作れ!」などと言いますが、業務の中身を見ると、以下のような、社員ではどうしようもない業務もあるのです。  

 

経営に対する毎月の報告書作成。

 

経営に案件を通すための資料作成や関係各部との社内調整。

 

経営企画主導による社内の各種推進活動や改善活動。

 

経営管理上のシステムへの入力や内容チェック。

 

現場の権限外にあるものを効率化しないと、現場の余裕のなさは改善されないでしょう。P175、176。

 

最後に、著者の「全体最適化」という概念は、ビジョンを実現するための手段です。  

 

バラバラとなっていた方針、人、仕組みを伝わるビジョンによってつなげていき、組織を停滞させていた部分最適を一掃することで、スピードを上げ生産性を上げていく手段ということです。   より詳しい内容については、本を読んでください。  

 

8 僕の本の簡単なまとめと新たな提案

 

ここで、僕の本の簡単なまとめをしつつ、新たな提案をします。  

 

大学受験が知識の詰め込みであり、創造的なイノベーター(起業家や社長体質の人)を輩出していないという点を、日本の低迷の問題点に挙げました。  

 

もちろん、デフレも要因の一つでしょう。  

 

さらに、国家のサポートがなければ、イノベーションは起きなかったとも言えます。  

 

イノベーターは、ビジネスのアイデア(経営企画)を生み出す人材です。  

 

コミュ力があれば尚良しであり、理系の技術力もあれば、さらに良しといったところでしょう。  

 

理系の技術力だけの人は、ビジネスのアイデアやコミュ力がある人材や経営ができる人材と、組めば良いのです。  

 

今の日本では、ベンチャーを大企業が評価していないので、ベンチャーの出口戦略がありません。  

 

リスクが高すぎるので、高学歴最優秀層は、外資系法曹や官僚や研究者や学者大企業の順に行くというところでしょう。  

 

医者は別枠なのですが、日本では最も安定して高給なので、医者にも理系の優秀層が殺到してそうです。  

 

よって、起業に目を向けません。  

 

しかし、これらの話はG型の話であり、「日本全体でみたら、L型の充実が日本の国力を上げる」と冨山氏は主張していました。  

 

僕も、L型の充実は必須だと思います。  

 

そして、知識の詰め込みの従来の大学受験では測れない能力として、ビジネスの知識・能力や、コミュ力を挙げましたが、まだ残っています。  

 

創造力です。

 

この創造力という能力は、どうしたら身につけることができるのでしょうか?  

 

もしくは、評価できるのでしょうか?  

 

僕の答えは、実際に創作させることです。  

 

そして、それをプロが評価すればいいのです。  

 

ビジネスのアイデアならば、ビジネスコンテストです。

 

ただビジネスのアイデアは、SF小説やSF映画などから、拝借したものも多いです。  

 

よって、SF小説などを小学生・中学生の頃に書かせたら、創造力の基盤になるのではないか?と思います。  

 

文章力も同時に身につきます。  

 

ビジネスコンテストは高校生以上だと思いますが、SF小説などの創作経験は「小学生・中学生の頃からやらせた方がいいのでは?」と僕は考えています。  

 

受験で知識を詰め込んでいるより、創作経験をさせた方が後々、利益になるかもしれません。  

 

SFじゃなくても構わないかもしれないし、漫画でもいいでしょう。  

 

創作経験こそが大事です。プログラミングも多少、関係するかもしれません。  

 

暗記、知識の詰め込みだけやっていると、アイデア頭脳にはなりません。  

 

この創作経験は、学者が論文を書く際にも役立つかもしれません。  

 

論文も創造的行為でしょう。  

 

ボランティアなどによるリーダー経験は、コミュ力育成には効果があるかもしれませんが、創作経験や創作教育はあまり考慮されてこなかったのではないでしょうか?  

 

僕は小学生の頃は、よく下手な漫画を描いていました。  

 

それを近所の子どもに読ませていました。  

 

小学生の頃に詰め込みの暗記など、まったくやっていません。僕の一例ではありますが。  

 

ただし、創作経験を積んだ子供は芸術家肌になりますが、以降、勉強せず、芸術家にもなれず、フリーターになる人も多いと思われます。  

 

芸術家肌、つまり創造力の素質があっても、勉強しないと、イノベーターにはなれないと思われます。  

 

理系、芸術系(創造力)、体育会系(コミュ力)、あとは、ビジネスの知識がある人材が最強かもしれません。  

 

優先度が低いのが、文系(特に、人文科学系。社会科学はまだ使える)でしょう。  

 

ちなみに、高学歴はビジネスについては未知なだけであり、学問の素養系(学者や研究者など)は向いていることは強調しておきます。  

 

創造力と思考力は似ていますが、多少違います。

 

創造力は新しい概念やアイデアを生み出すことです。  

 

ですが、まったく新しいアイデアは今の時代、難しいので、既存の知識を組み合わせるだけでも新しいと見なされます。  

 

思考力は、新しいアイデアを生み出すという印象が少ないです。

 

単に、思慮深く、よく考える人というイメージです。  

 

数学的な問題やテーマを、深く追求するといったイメージがあります。  

 

知識の暗記だけで解くのではなく、初見の問題を洞察力や深く考えることで、正解に辿り着くといったイメージです。  

 

ですが、数学のセンスがある人はともかく、そんな芸当ができる人は稀です。  

 

まずは、解法をちゃんと覚え、先人の教えに学び、あとはそれを多少応用できるかどうかです。  

 

となると、文科省のいう思考力という表現には、引っかかるものがあります。  

 

「創造力、判断力、表現力」の方がいい可能性があります。  

 

思考力には新しいアイデアを生み出すというイメージが少ないからです。  

 

イノベーターというイメージが沸きません。

 

もっとも、文科省はイノベーター育成には舵を切っていないのかもしれませんが。  

 

研究者・学者養成を続けるということでしょうか。  

 

世の中は工夫をしてこそ、発展するものです。

 

単に努力をするより、工夫をした努力が大事です。  

 

工夫とは新しい考えを導入することであり、また気づくことです。

 

創意工夫という言葉があります。

 

やはり、工夫には創造力と意思が必要なのです。  

 

ですが、大学受験が、研究者や学者養成を目的とした学問の素養を見るものだとすれば、思考力という表現でも許容できますかね。  

 

学問でも、創造力は必要なのですが。  

 

ではこの辺で。(4457文字)  

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。  

 

参考・引用文献。  

 

「会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント」

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