どうも、武信です。(No413)
2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本15 第19章 上」PART1です。
構想約5年以上!総文字数約31万2000文字以上の執筆物です。
フィクサーだと僕が思う理由は、2014年頃(正確には2013年頃から着手)から、この本を書き始めており、それと連動して日本の教育改革も進んだことが、まず挙げられます。
また、それ以上の確固たる証拠もありますが、それは伏せることにします。(本が1冊書けるほどの情報量になります)
1 僕の本を一言で要約するならば?
この章で、「僕が教育改革によって最終的に何を成し遂げたいのか?」または「何を日本の皆さんに求めているのか?」を書きたいと思います。
まず、一言でこの本を表すと「技術と経営(マーケティング含む)、両方強化すべし」であり、「そのための教育を重視しろ」ということになります。
技術は理系中心であり、経営は文系(理系も?)などが、きちんとした方法で成果を挙げるべしとなります。
スティーブ・ジョブズはイノベーターであり、技術を上手く活かし、マーケティング化させたとも言えます。
正確には、iPodとiTunesのアイデアは、フリーのITエンジニアのトニー・ファデル氏がアップル社に持ち込んだものです。
その後、アップル社の主導で、35名のチームが最初のプロトタイプを作り上げたのです。
または、アメリカにおいて新しいビジネスを立ち上げるのに、3人「ハッカー」「デザイナー」「ハスラー」が必要と言われており、それに近い提言とも言えます。
「ハッカー」はプログラミングができて、常に改善ができる開発者です。
「デザイナー」はサービスの見た目や使いやすさなどを、ユーザーに提供できる人です。
「ハスラー」はビジネスができる人、つまり、人間関係を築けてお金を回せる人です。
特に、IT業界に当てはまる傾向ですけどね。
デザイナーをうまく活用したのが、アップルの戦略でした。
2 ベンチャーの出口戦略&日本の優秀層の進路
さて、日本には技術はありますが、それをうまく製品化できていません。
もちろん、新規事業の成功率は極端に低いので、リスクを怖がる面もありますが、ベンチャーが続々と起業しても、大企業が買収してあげれば、ベンチャーの出口戦略となり、安心感は出ます。
具体例を挙げると、暮らしに関するキュレーション・メディア「iemo」というサイトは、DeNAに推定20億円で売却されましたが、立ち上げ者は1人の女性(村田マリ氏)だけであり、9ヶ月後という短期間の話でした。(村田マリ氏は、WELQ問題などでの戦犯とされています。どうやら詐欺的なビジネスをしていたようです)
他には、現在のグノシーの社長木村新司氏(推定資産は2016年2月現在45億円)はドリームインキュベータ社の後、2007年にネット広告関連の事業を立ち上げてから、わずか4年で、ゲーム会社のグリーに推定20億円で、その事業を売却したそうです。
でも、出口戦略として、大企業の買収例があります。
歴史的要因、国民性、社会制度(ベンチャーキャピタルの存在など)が、アメリカに有利になっているのも大きいでしょう。
今の日本の優秀な人たち(高学歴層)は、外資系>法曹や官僚や研究者や学者>大企業の順に行くと思われます。
医者にも殺到しています。
起業には目を向けません。
リスクを怖がる国民性も、関係あるとは思います。
または、今までの日本の教育にも一因があると僕は考えたので、こうして教育改革を練ったわけです。
3 皆さんの起業や投資意欲を沸かせる話。
先ほど、若者の起業意欲を上げるような成功事例を2つ挙げました。
村田マリ氏の「iemo」(この事例は、今は反面教師です)と、木村氏の事例ですね。
さらに、意欲を上げる話をしようかと思います。
日本の富裕層の分布を、まず書きます。
日本には6000万世帯あります。
そして、以下は純資産です。
超富裕層(5億円以上) 5万世帯。 富裕層(1億円以上) 95万世帯。 準富裕層(5000万以上) 315万世帯。 アッパーマス層(3000万以上) 652万世帯。 マス層(3000万未満) 4183万世帯。 となります。
純金融資産1億円からが富裕層と言われていますが、その理由を書きます。(正確には世帯年収3000万以上、保有する金融資産(不動産は除く)が、1億円以上が富裕層の定義だそうです)
日本のGDPは現在、約500兆円であり、このうち、労働者への報酬は約250兆円です
資本に対する報酬(営業余剰)は約100兆円であり、残りは税金と減価償却で消えます。
日本の労働人口は約6600万人であり、雇用者報酬250兆円を労働人口6600万で割ると、労働者1人あたりの報酬約380万円が出ます。
380万円は、日本人の平均的な年収に近いです。
雇用者報酬が労働の対価であり、資本に対する対価100兆円は不労所得と考えられます。
日本の資本として、提供されているお金の総額は約3000兆円なので、利回りは約3.3%となります。(すべての投資を合わせたの結果が3.3%であり、個別企業に対する投資リターンはもっと高いです。日本株に対するリターンは平均して、6%程度です)
投資して、利回り3.3%を得るためには、さきほどの380万円をいくらの資産で得ることができるでしょうか?
この金額がなんと約1億円なのです。
つまり、働かずして、日本人の平均的な年収380万円を得るためには、資産1億円が必要というわけです。
これが「1億円の純金融資産からが、富裕層の仲間入り」という意味だったのです。
ここまでの話を聞いて、1億円を得たいと思いましたか?
1億円あれば、早期リタイアが可能かもしれません。
とりあえず、1億円を目標に稼ぐという目安ができ、そのための手段として、起業や株式投資が視野に入ったのではないでしょうか?(1億円を早く得るためには、起業や株式投資が選択肢として有力)
つまり、僕の本の主張としては、「大企業での新規事業の促進」や「起業」を勧めているということになります。
もちろん、それ以外の人材も重要ですし、本書でも触れてきましたが、一言で言えば「もっとビジネスを上手くやろう!」ということになります。
研究や開発や発明系などの技術系はもちろん大事ですが、それらを日本では活かせていないからですね。
そして、僕はビジネス書を大量に読んできており、ビジネスを上手くやるための知識だけは豊富にあると思うので、本を書いたわけです。(実践は皆さんに託します)
4 起業は資産家への有力な道。
引き続き、起業が有力な理由も述べていきますね。
まず、年収500万以下の人は2%以下の税率であり、所得税に関してはほぼ無税と言えます。
日本人の平均年収300万円台の人たちは、ほぼ所得税を払っていないのです。(地方税は払っています)
対して、年収1500万円以上から急激に上昇し、2500万円超の人は34%もの所得税率になります。
所得税に関しては、全体の4%の高所得者が税金の半分を支払っています。
このような現状なので、所得税を払う環境下では、なかなか純金融資産が増えません。
ファーストリテイリングの柳井社長の役員報酬は1億5000万ですが、所得税の最高税率45%が適用されて、控除の額も大きくないので、手元には8250万円しか残らない計算になります。
しかし、柳井社長はオーナーなので、自分の会社の配当収入があります。
2015年の年間配当は1株当たり350円で、推定で2300万株所有なので、80億円の配当収入があると思われます。
さらに、所得税の最高税率は45%に対し、配当の税率は約20%です。
雇われ社長の例だと、ベネッセホールディングスの社長の原田泳幸氏の役員報酬は4億8000万円でしたが、資産は数十億と推測されます。
柳井社長の資産は、ファーストリテイリングの株を20%以上保有しているなどで、1兆8419億円です。
年収が高いことは、フローの量が多いことを意味しますが、所得税率が高くなります。
対して、フローの結果や株式の配当収入などにより、ストック量が多くなり、それが資産となります。
フロー(年収が高い。今の稼ぎ)と、ストック(資産。過去の稼ぎの蓄積)は区別しないといけません。
資産家の家庭に生まれて、親から莫大な財産を相続しても、相続税として、最大70%程度、持っていかれます。
日本では【三代で資産家も没落する」、とよく言われますが、これが理由です。
日本では一代で富豪になるためには、IPOかM&Aで株式を売却する道なのです。
IPOかM&Aでエグジット(株式売却による資産回収)して、第2の人生、例えば、次の起業家を育てるエンジェルになったり、社会貢献としての教育機関を作ったり、福祉施設や文化施設に多額の寄付をしたり、なども目指せます。
しかし、以下のりゅうけんさんの動画によると、1億円ではリタイアできないと話されています。
「人生逃げ切るためにどれだけお金が必要か計算してみた」というタイトルです。
りゅうけんさんは人生逃げ切るのに、6億円必要だそうです。
詳しくは動画を見てください。
ではこの辺で。(4255文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
「ビジネスモデルナビゲーター」
「ブレイクスルーへの思考」
「デジタルトランスフォーメーション」
「クラシルとクックパッドにみる大企業がスタートアップを簡単には潰せない理由」という記事
「ダントツにすごい人になる」
「新富裕層の研究」
「企業の成長戦略が10時間でわかる本」