2020年教育改革を超える「未来の教育改革」とは?PART1

どうも、武信です。(No72)

 

2020年に向けて、教育改革が叫ばれていますよね?

 

皆さんは知っていますか?

 

2020年の教育改革の目玉は大学入試改革であり、改革案として、「英語の民間試験採用」「国語の記述式を次のセンター試験である共通テストで「50万人レベルの受験者」に受けさせる」というものです。(数学の記述式は2020年には間に合わなかったようです)

 

「他の歴史科目にも記述式を導入しよう」という流れのようであり、ともかく改革案の「思考力・判断力・表現力」のうちの「表現力」を見る手段として記述式採用なんでしょうね。

 

僕は「フィクサーによる日本の教育改革本」で、「日本論文プラットフォーム案」や、国語は評論文だけにして「小説や古文や漢文は文学部限定にする案」や、「英語の民間試験採用案」、さらに「歴史も古代や中世より近現代を重視した日本史と世界史の近現代科目案」などを提案しました。

 

これらのいくつかが文科省に届いたようで、僕のオリジナル案は採用されず、変に改良されて記述式になり、古文・漢文は残りました。

 

ですが、2022年度から、選択科目として「論理国語」、「文学国語」、「国語表現」、「古典探求」の4つに分かれる構想を文科省は取るようです。

 

実質、「文学国語」(小説でしょう)や、「古典探求」は選択科目となるので、僕の案が間接的に採用されたのかもしれません。

 

「論理国語」が実用的な文章を扱うということです。(僕の評論文だけにする案に近いかもしれません。文科省は法律の文章・契約書なども想定しているようです)

 

ただ、「英語の民間試験採用案」と「歴史の近現代科目案」はどうやら採用されそうでしたが、「英語の民間試験採用案」は現場の教師や大学側の反対などで頓挫しそうです。

 

以下の記事で、英語の民間試験案については書いているので興味がある方は読んでみてください。

英語スピーキング上達論の是非「大学入試に英語の民間試験(4技能)導入の賛否」

「英語スピーキング上達論の是非「大学入試に英語の民間試験(4技能)導入の賛否」

 

で、この僕の教育改革案は膨大な読書により、裏付けがあって提案したものです。

 

それは僕の「フィクサーによる教育改革本」をちゃんと読んでもらえたら理解できるでしょう。

 

前置きがかなり長くなりましたが、以下、文科省が考えた2020年の教育改革を超える「未来の教育改革」について述べていきます。

 

1 現場や大学からの2020年教育改革への反抗。

 

2020年教育改革の目玉政策「英語の民間試験採用案」や、「共通テストの国語の記述式」は、現場や大学から猛反発を受けています。

 

以下の記事を貼ります。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191007-00000004-jij-soci

「英語民間試験、根強い不安=21年大学入試から活用-円滑実施に腐心・文科省」というタイトルです。

 

引用・まとめです。

 

全国高等学校長協会が導入延期と制度見直しを要望しているほか、全国大学高専教職員組合も延期を求めている。

 

文科省は、離島に住む高校生が民間試験を受ける際、自治体が交通費や宿泊費を支援する場合は、2分の1を補助することを決め、来年度予算の概算要求に1600万円を計上した。

 

「試験を受けられない生徒に責任を負わせてはいけない」と述べ、英語力を証明する高校の調査書があれば出願可能にすることも検討すべきだとの考えを示した。以上、ここまで。

 

「英語の民間試験採用」に反対する主な理由って「受験生の費用負担やハンデ」が本音ではない、と僕は思っています。

 

理由は、後でも述べますが、たった2回の検定料の負担や交通費や宿泊費(しかも離島には補助金を出すのに)がきついのなら、「そもそも遠くの大学に進学できない」と思うからです。

 

就活の際も、何社も受けるのでしょうが、それにも対応できるのでしょうか?(「バイトを掛け持ちですかね?」というかそれこそ、金持ちや実家暮らしの学生とハンデがあるのに問題視されないのですかね?)

 

これは表向きの理由であり、「高校側も高校生も本音では現状維持、変わりたくないんだ」と思います。

 

さらに以下の記事を貼ります。

 

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201910070000848.html

「英検が予約申込延長 大学入学共通テストで導入」というタイトルです。

 

引用します。

 

民間英語試験の導入をめぐっては、新たに検定料や交通費がかかるなど、所得格差や地域格差などが生まれる懸念があり、大学、高校、予備校の教員や高校生らから、「最低限の公平性、公正性が担保されない」などの批判が噴出。以上、ここまで。

 

僕はこの記事を読んで「は?」と思いました。

 

検定料と交通費が本当の問題じゃなく、「高校側や予備校の本音」は違うところにあるのでは?と。

 

つまり、高校側としては、「指導対応がしづらい点」、予備校側としては、「指導方法が変わるのが面倒な点」と、「新たな民間試験の英語塾などに受験生を取られるかもしれない点」です。

 

検定料って、従来型で準1級でも7600円ですよ。

 

2回受けても、大した額じゃないですよね?(交通量入れても、そんなに高額になりますか?)

 

これが支払えないのなら、そもそも大学進学自体が無理なんじゃないでしょうか?

 

大学の受験料は私立だと、1校で3万〜3万5000円は取られるわけですし。

 

金の問題は大義名分であり、本音では英語の民間試験が嫌なだけで、つまり、指導対応も大変ですし、従来のまま変わらないままがいいということでしょう。

 

考えてみて欲しいのです。

 

従来のセンター英語試験がなくなり、英検準1級などの民間試験に変わって、勉強しておけば大学に入ってから、新たに就活に備えて民間試験の勉強をするという、二度手間がなくなるんですよ。

 

TOEICやTOEFLは、英検とは試験の種類が違いますが、対応も可能でしょう。

 

従来のセンター英語は「論理パズル」みたいな問題であり、純粋な英語力を問うていなくて、純粋な英語力を問うている民間試験のほうがいいのです。

 

つまり、高校、予備校は受験生のことなんて真剣に考えていないんですよ。

 

高校生も楽をしたいのが本音ですから、4技能なんてやりたくないのもありますけどね。

 

大学側の思考はよくわかりません。

 

話す力まで求めて、英語の4技能は劣るけど、優秀な学生を取りこぼすのを恐れているとしたら、熟考するのも納得です。

 

まぁ僕のブログ記事で解決案を書きましたけどね。(下で再度、述べます)

 

高校、予備校、高校生が反対するのはある意味、当然であり、「大学は中立だ」と僕は思っています。

 

と書いていたら、仰天ニュースが。以下の記事です。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191007/k10012116431000.html

「野党  英語民間試験の導入延期法案提出を検討」というタイトルです。

 

以下、引用です。

 

立憲民主党や国民民主党、共産党など野党側は7日会合を開き、文部科学省の担当者から導入までのプロセスなどの説明を受けました。

 

これに対して出席議員からは「民間試験が行われない離島などに住む受験生は試験会場への交通費などが大きな負担になり、保護者の経済力で受験の機会に不公平が生じる」などという意見が相次ぎました。

 

また座長を務める立憲民主党の川内博史衆議院議員は「受験生のことを全く考えていない制度だ」と批判し、導入を延期する法案の提出を検討したいという考えを示しました。以上、ここまで。

 

僕の感想は再度の「は?」です。

 

離島なんてかなりの少数派なんだから、「補助金出せばOK」なんじゃないでしょうか。

 

それよりも、全体の長期的目線から言えば、就活で英語の民間試験を受けることになるのだから、大学受験で課されていれば二度手間が減り、受験生目線なのです。

 

これが野党の議員にはわからないとは。。。

 

与党もあれですが、野党も全然ダメなので、政治家には基本的に期待せず、日本は長期的にはオワコンですが、個人は防衛可能だと思うので、自助努力しましょうということですね。(あとは、消去法的に「N国党に投票するほうがマシかな」と僕は考えていましたが、N国党に対しては僕は中立の立場になりました)

 

以下の記事を貼ります。

 

https://www.asahi.com/articles/ASM9B6VSTM9BUTIL05Q.html

「共通テストの国語記述式問 私大51%が利用「検討中」」というタイトルです。

 

引用します。

 

国語の記述式問題は、採点の公平性などをめぐり課題が指摘されている。

 

国語の記述式問題は、マス目の解答用紙に文章を書かせる設問が3問出される。

 

大学入試センターが、各問題の採点結果を組み合わせて5段階の「総合評価」をはじき出し、大学に提供する。

 

記述式の採点にはかなりの労力と時間がかかる。

 

共通テストの受験者は50万人規模になると見込まれており、その場合、1万人程度の採点者が必要になる見込みだ。

 

機械で採点するマークシート式のセンター試験より、大学への成績提供は1週間ほど遅れる予定だ。

 

大学の入試担当者に共通テストを利用するかどうか尋ねたところ、「全学的に利用」が82%を占めた。

 

昨年の調査の69%から13ポイント増えた。昨年は「検討中」が25%あったが、今回は10%に減った。

 

「全学的に利用」と答えた大学は、回答した国立大の96%、公立大の95%、私立大の77%だった。

 

だが、国語記述式問題については国立大の7%、公立大の13%、私立大の51%が「検討中」とした。

 

「検討中」とした大学のコメントを見ると、三つの理由に大別できる。

 

成績提供の遅れによる入試日程への影響のほか、公平・公正な採点ができるのか、受験生の自己採点と実際の点数にズレが生じる、といった点を心配する大学が多かった。以上、ここまで。

 

この点に関しては、僕の提案した「日本論文プラットフォーム案」が変に改良されて、記述式になった試験だと受け止めており、「表現力も大して見れないので、有用性は薄い」と僕は見ています。

 

単に、まったく文章が書けない学生を足切りする程度の意味合いしかないのではないでしょうか?

 

下手したら、改悪になる可能性すらあります。

 

英語の民間試験採用より、国語の記述式のほうが僕は心配です。

 

ではこの辺で。(4596文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

 

PART2に続きます。

 

2020年教育改革を超える「未来の教育改革」とは?PART2

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