どうも、武信です。(No225)
突然ですが、「老いぼれ講師の独りごちさん」のコメントを引用させてもらいます。(若干、付け足しています)
今回大学入学共通試験の英語民間試験の導入が延期されることになった、主な問題点とその解決策です。
問題点。異なった英語民間試験のスコアの不公平。(異なる試験の成績を対応させるため、導入された共通指標『CEFR(セファール)』も完全に公平じゃないと言います)
解決策。英検に統一する。
可能度。50%。←他の民間試験団体が反発する。
問題点。地域的格差。(離島や地方などで、費用・労力負担があり、都市部と格差がある)
解決策。高校にCBTブースを設置して高校で受験できるようにする。
可能度。100%。
問題点。経済的格差。(離島や地方などで、費用・労力負担があり、都市部と格差がある)
解決策。大学入試センターが英検と50万人分の大口契約をして大学入学共通テストの受験料を含めてしまう。
可能度。100%。
問題点。英検の異なる試験回のスコアの不公平。
解決策。50万人が一斉に受験する。
可能度。0%。←50万人が一斉にスピーキングの試験を受けることは不可能。
今まで通り、英語民間試験は大学ごとに利用するしかありません。
推薦AO入試に学力評価に義務付ければいいと思います。以上、ここまで。
なかなか画期的な解決策だと思いましたが、僕はこれを超える解決策を思いついたので、書いていきたいと思います。
受験や英語教育に興味がある人は、ぜひお読みください。
1 僕が考えた解決策。
僕が考えた解決策を以下に述べます。
問題点。異なった英語民間試験のスコアの不公平。(異なる試験の成績を対応させるため、導入された共通指標『CEFR(セファール)』も完全に公平じゃないと言います)
解決策。従来のセンター試験を残す。しかし、民間試験も採用し、英検準1級やTOEFLのスコア○○以上は、従来のセンター試験を満点扱いにし、免除する。または、英検1級やTOEFLスコア○○以上は国立の2次試験も満点扱いにし、免除する。
可能度。80%?←他の民間試験団体が反発するでしょうが、有用な民間試験に限定するしかないです。(IELTSも選択肢に入りそうですね)
そもそも、僕の英語の民間試験採用の理念については、結局、就活では、英語の民間試験(TOEICやTOEFLなど多数)を受けて、大学受験の勉強という二度手間をするのが無駄だから、採用したほうがいいという考えです。
ですが、「公平じゃない!」と盛んに騒ぎ立て潰されようとしていますが、ならば「選択肢として提案すればいい」のです。
受験機会を広げるのです。
英検準1級の方が、センター試験満点より難しいかもしれません。
または、英検1級の方が、国立の2次試験満点より難しいかもしれません。
もしくは、同じ英語試験といえども、労力にかなり差があるでしょう。
大学受験の勉強の方が勉強時間的には少ないはずです。
そして、本気で英語の民間試験だけで国立大学を突破できるとなれば、英検1級やTOEFLスコア○○以上を狙う受験生も、多少は出てきて、そういう層の邪魔をしないで済みます。
もちろん、そういう受験生は少数派ですが、そういう英語の抜群にできる受験生を無駄に消耗させず、一定の資格やスコアを取れば免除すればいいのです。
これで、公平性の問題が薄れます。
もちろん、育ちや親の環境は超えられませんが、従来の大学入試でも頑張れば高得点は狙えるわけであり、民間試験派は単に免除(満点扱い)されただけなので、挽回可能なのです。
もちろん、民間試験を選ぶ受験生がどれだけいるかは分からないですが、機会は設けて、受験生に選択させればいいのです。
僕の理念はこれだけで達成されます。
問題点。地域的格差・経済的格差。(離島や地方などで、費用・労力負担があり、都市部と格差がある)
解決策。従来のセンター試験は残しますし、民間試験派(英検準1級、1級や、TOEFL○○以上など)は抜群に英語ができる少数派なので、大して問題はない。
可能度。90%。(免除制度まで批判する層はどういう人達なのか?気になります)
英検準1級、またはTOEFLの勉強に専念できる層が羨ましい、ずるい!と今度は騒ぐのでしょうか?
しかし、そもそも、批判派は従来の試験がいいのですよね?
加えて、「そもそも、どんな英語力を求めるか?問題」もこれで解決します。
従来のセンター試験は残すので、論文型の人は残りますし、実用型の英語力派の人たちも選抜されます。
何より、制度がシンプルであり、そこまでの混乱はないでしょう。
問題としては、そこまで英語の民間試験を使わない受験生が多そうだという点ですが、僕の理念は達成されますし、僕と同じ価値観の人もいると思うので、選択肢は広げて欲しいと思います。
僕の理念の本質は、「受験英語と就活での英語の民間試験勉強という二度手間は無駄」ですからね。
効率よく勉強したい賢い人は、英語の民間試験を勉強すればいいのです。
ちなみに、英検準1級ぐらいなら狙う層もそれなりに増えてくるかも知れません。
センター満点扱いは大きいですからね。
ですが、国立は2次試験の配点が高いので、そこまでの問題ではないです。
従来型の人も逆転可能です。
そもそも、「従来型の入試がいい!」という反対派、かなり多いじゃないですか。センター試験の英語で何が悪いのか!という人達ですね。
ならば残せば、もう反対しませんよね?
中国の1国2制度じゃないですが、変われるところから変わればいいと僕は思います。
この僕の案に、何か批判があればぜひ寄越してもらえたら、と思います。
2 最後に。
とここまで、「いかにも画期的な案だ!」だと言いながら書いてきましたが、実は2018年に文科省で既に検討済みの案だったのです。
以下に書かれています。
「(TOEIC780 or 英検準1級)=センター試験英語満点 はどうなのか!?」というタイトルです。
詳しくは記事を読んでもらえたら、と思いますが、一部、引用します。
難易度=「センター200点>英検準1級>TOEIC780>センター9割」だそうです。
センター満点はけっこう難しいですが、センター9割よりは英検準1級の方が難しいので、満点狙いの人は英検準1級を選ぶ人もいそうです。
これで「受験生に選択させればいいのでは?」と思います。
なぜ、文科省は2018年度に、こういう良い案を考えておきながら、辞めて、今のような複雑な仕組みにし、しかも高校生一律に4技能を問うみたいな愚策案?を提案したのでしょうか?
もう既に、提案済みなら、これを使えばいいと思います。
これに、国立の2次試験まで範囲を広げるという検討をすればいいと思います。
ではこの辺で。(3026文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。