マーケティング初心者シリーズ2「読者目線(ユーザー目線)と自分目線(プロダクト目線)」

どうも、武信です。(No354)  

 

マーケティングの基礎知識(用語)とブログ論を、織り交ぜて書いていきます。

 

プロダクトアウトとマーケットインという用語も、説明します。  

 

これらの用語は、マーケティングでは常識ですが、ブログに例えることで、分かりやすくなるかもしれません。(ブロガーの方は分かりやすいでしょう)  

 

マーケティングの基本用語を、独特な視点から、解説していきます。

 

普通に、ビジネスマンなら、ほとんどの人に役立つ必須知識だと思います。  

 

興味がある方は続きをお読みください。  

 

 

1 マーケットインとプロダクトアウト。

 

経営学では一般的に、「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という用語があります。  

 

「プロダクト・アウト」とは、自社の技術や製造設備などの強みからの発想で、商品開発・生産・販売などの活動を行うことを意味します。  

 

簡単に言えば、「自分目線」です。  

 

「マーケットイン」とは、市場や購買者という買い手のニーズに強く注目し、そのニーズを満たすものを提供していくことを意味します。  

 

簡単に言えば、「読者(ユーザー目線)」です。  

 

「プロダクトアウト」も「マーケットイン」も、どちらかに偏ると上手くいかないようです。  

 

なぜかというと、ユーザー目線で考えても、ユーザーの欲しいモノに行き着かない場合もあるからです。  

 

以下の記事でも書きましたが、ユーザーの願望を探すのは容易ではありません。  

 

「マーケティング用語「インサイト」をわかりやすく説明してみる。」というタイトルです。

マーケティング初心者シリーズ1「マーケティング用語「インサイト」をわかりやすく説明してみる。」

 

 

2 ユーザー目線の失敗例。

 

また、「お客様は神様」のユーザー目線が、失敗するケースもあります。  

 

例として、政治大学教育などを挙げましょう。  

 

政治家が国民目線になったら、国民に厳しい政策は採らず、国民に迎合するアメの政策だらけになります。  

 

「増税はしないよ」「年金は増やすよ」「医療費も増やすよ」「公共工事もやるよ」「教育無償化政策もバンバンやるよ」「幼児教育無償化もやるよ」と、国民に甘い言葉をささやきますが、「その財源はどこにあるのか?」という話になります。  

 

次に、大学教育が国民目線(受験生目線)になったら、受験生は本来なら勉強はしたくないのですから、易しい問題を出すか、マーク式に偏ることになります。

 

慶應大学は小論文形式であり、受験生から敬遠されがちなのですが、小論文は本来なら一番、国語力がわかるものです。  

 

ですが、小論文が嫌な受験生はけっこういますし、大学側も、受験生を集めて受験料を取りたいので、マーク式を採用しがちになります。  

 

このように、読者目線(ユーザー目線、国民目線、受験生目線)などになると、おかしなことにもなるのです。  

 

政治や大学教育とは別に、ビジネスの世界なら、「ユーザー目線が大事なのでは?」と思うでしょうが、「顧客が神様」志向は基本的には正しいのですが、クレーマーも受け容れることになります。  

 

また、ユーザー目線が大事だからといって、社会的に有害なモノやサービスまで、許されていいわけはありませんん。  

 

3 ユーザー目線(マーケットイン)にも限界がある。

 

加えて、ユーザー目線を本当に実現するには、自社の強みが足りないケースも多いのです。  

 

ユーザーの願望(インサイト)を実現するためには、自社だけの強みでは実現できないので、M&Aをしたり、他企業と手を組んだりします。  

 

ユーザー目線が大事だからといって、完全にユーザー目線のモノやサービスを、自社だけで提供するのは、なかなか難しいことです。  

 

ブログで言えば、読者目線が大事だからといって、自分の書きたい内容を一切封印して、読者のニーズが強い記事だけを量産できるかといえば、疑問でしょう。(ネタが尽きます)  

 

やはり、ブロガーの持ち味・強み・詳しいジャンルの記事から書いていく(要するに、プロダクトアウト)が、基本でしょう。  

 

読者目線(マーケットイン)も大事なのですが、限界があるのです。  

 

僕も雑記ブログのような形態になっていますが、雑記形式にしないと、ネタがすぐに切れるからです。  

 

4 「読者目線」と「自分目線」の割合。

 

また、「読者目線7割、自分目線3割」ぐらいじゃないと、書いている意味が感じられなく、続けられない可能性が高いです。  

 

小説家もビジネスマンも、「何か自分の主張などを訴えたい・表現したい願望がある」と思うのですが、それを完全に封印して、10割読者のためだけに書き続けるとしたら、持続するのは難しいのではないでしょうか。  

 

僕は読者のニーズも、もちろん大事だと思いますし、考えますが、「3割」は自己表現に使いたいですね。  

 

よく、まずは「自分のやりたいこと」を封印して、「自分のできること」「相手に求められていること」を集中してやり、有名になったり、実績を上げてきたら、「自分のやりたいこと」を出せばいいと言われますが、それには同意します。  

 

読者の役に立つ記事になれたら、幸いです。  

 

ではこの辺で。(2395文字)  

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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