2020年教育改革への僕の本「創造力を鍛えるには?2020年国語試験は失敗する?」

どうも、武信です。(No673)  

 

過去記事です。  

 

2020年の教育改革へ向けていろいろと動きがありますが、僕は「今回の教育改革の方向性はマズイのでは?」と危惧しています。  

 

特に、国語の試験がヤバイです。  

 

その理由を説明していきます。

 

興味がある人は、続きをお読みください。  

 

 

1 TVでの放送。

 

TVで放送されていた習い事系の塾での、「創造力の鍛え方」の内容を書きます。  

 

「LOVEとHOPEという2つの文字の間に何をあなたなら描きますか?」という問いが与えられていて、答案者は1人は地球儀、もう1人は交差点を描いていました。  

 

「LOVEとHOPEというものをつなぐものは何か?自由に考えてみてください」、という趣旨なのでしょう。  

 

2 僕のブログ記事からの引用。

 

まず、僕のブログ記事を貼ります。  

 

「「意味のない質問」をする人は議論する価値がないことをテーマにして考える人と同類」というタイトルです。

 

https://hontonomedia.com/communicationskills/1330/  

一部、引用します。  

 

2 僕の事例。

 

僕の事例を書きます。  

 

あり得ない仮定を想定して、質問をする人がたまにいます。  

 

例えば、僕に進路の相談をしてきた人がいて、その人はIT分野に進んだのですが、僕に「もしあなた(僕のこと)が若いとき(20代)だったらITに進みましたか?」と聞かれました。  

 

僕は「ITに進んだかもしれないけど、僕の時代は今の時代のようにITを安く勉強できる環境がなかったから、厳しかったかもね」と言いました。  

 

今の時代の環境下が僕の若い時にも構築されていたなら、ITを選んでいたでしょうが、僕の若いときの仮定の話の質問をされても困るわけです。  

 

時代状況が違うわけであり、質問として意味がないからです。  

 

似たような質問をするなら、「自分が今の時代の環境下と同じ状態に仮に置かれたとして、20代だったらITを選びますか?」とするべきでしょう。  

 

あり得ない仮定の質問をする人は「議論する価値がないことをテーマにして考える人」と同類です。  

 

その仮定が無意味(現実にあり得ない状態)だとしたら、そもそも聞く価値がないのです。  

 

3 議論する際は、議論するに値するテーマかが重要。

 

議論するテーマでも、「議論するに値する価値あるテーマ」かは重要です。  

 

議論する価値がないテーマで、いくら深堀りして知見を高めても、時間の無駄でしょう。

 

そもそもそのテーマが価値がなく、現実に使えないのですからね。  

 

「イシューからはじめよ」という本はこういう類の話が書かれていたかとうろ覚えながら記憶しています。(確か)  

 

聞く意味・価値のない質問をする人を、僕はちょっと「?」がつく人と認識します。  

 

人に質問をするなら議論する・返答するに値する価値ある質問をすべきでしょう。  

 

仮定のあり得ない前提条件の質問をする場合、「SF作家の取材?」と僕なら感じますね。  

 

質問する際は気をつけたい項目でしょう。 以上、ここまで。  

 

3 僕の意見。

 

以上から、意味のない問いをすることは、創造力を鍛えるという名目でも、「果たして意味があるのか?」と疑問に思うのです。  

 

創造力にも、以下の種類があります。  

 

以下の僕の記事から引用します。  

 

「フィクサーによる日本の教育改革本11 第15章 下」PART2というタイトルです。

 

2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本11 第15章 下」PART2

 

7 世の中で生きていくために必要な力とは何か?のまとめ表

 

さて、今までの内容をまとめて「世の中で生きていくために必要な力とは何か?」を書きます。

 

ある程度の見通しのためにまとめておきます。  

 

創造力(学問(文系、理系)、ビジネス、芸術など)  

 

思考力(地頭力とも呼ぶ。論理的思考力(ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキングなど)、哲学的思考、数学的思考、多面的思考力、分析力など)  

 

OS力(情報処理能力・集中力・暗記力・体力(勉強と肉体的)など)  

 

メンタル系(根性、根気、やる気、興味がある、好奇心が強いなど)  

 

コミュ力(人間理解、ノンバーバル、人たらし力、チームワーク力、リーダーシップ、マネジメント力、性格(非認知能力?実行力は(やり遂げる力)に含まれる)、価値観など)  

 

感覚的能力(予測力、直観力、洞察力、判断力、意思決定力、メタ認知力、気づく力、理解力など)  

 

知識(学問(文系、理系。教養との区別は不明)、ビジネス系、専門知識、宗教や文化、暗黙知など他分野に渡る)  

 

技能(表現力(文章力、絵、音楽、数式、プログラミングなど)、手先の器用さ、オペレーション的業務など)  

 

などが挙げられます。  

 

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110922 

2011-09-22  未完の「能力リスト」 有名ブロガーちきりんも能力の分類をしています。参考までに。 以上、ここまで。  

 

創造力(学問(文系、理系)、ビジネス、芸術など)だけでも、これだけ種類があります。  

 

そして、学問系は論文で主に測ることができるからこそ、僕は日本論文プラットフォーム案を考えたのです。  

 

「日本論文プラットフォーム。フィクサーによる日本の教育改革本から」というタイトルです。  

 

2020年教育改革への僕の本「日本論文プラットフォーム」フィクサーによる日本の教育改革本から PART1

 

2020年教育改革への僕の本「日本論文プラットフォーム」フィクサーによる日本の教育改革本からPART2

 

 

ビジネスの創造力は「ビジネスコンテストなどで一部、測れる」と書きました。  

 

芸術は、小説なら、賞があります。  

 

このように、具体的に創造力別に、実際に現物を書かせる、作らせないとダメなのです。  

 

「LOVEとHOPEの間に何が入る?」とか、新しいセンター試験のキーワードありきの記述式などで、創造力なんて測れないのです。  

 

新しいセンター試験の記述式では、創造力まではおそらく測っていないでしょうが、「表現力でも怪しい」と思います。  

 

僕は2018年に実施された2回目の大学入学共通テストを解いてみましたが、内容をきちんと理解しているかを問われており、要約するという問題でした。  

 

従来のセンター試験も、内容をきちんと理解しているかを問われていましたが、マーク式であり、当てずっぽうでも当たる人もいました。  

 

ですが、今回の大学入学共通テストは当てずっぽうはまったく通用せず、難易度が数学並み(数学は100点か0点かにわかれるぐらい幅が広い)になり、太刀打ちできない人は、まったく歯が立たない内容となっていました。  

 

実際、80字~120文字の長い文章を書かせる問題の完全正答率は15.1%でした。(1回目は0.7%でした)  

 

ちなみに、部分正答率は28.4%に上がりました。(前回は11.2%だった)  

 

また、IQテストもある程度、対策ができるそうです。  

 

やはり、「現物を実際に書かせる、作らせること以上に創造力を見る手段はない」と僕は思います。  

 

似たような創造力テストでは「あまり意味がないというか、効果が薄い」と思うのです。  

 

TVのクイズ番組でも、よく分からないアイデア発想の出題がありますが、僕はあれの効果には疑問符です。  

 

あのアイデア発想ができたからといって、論文、ビジネスコンテスト案、小説が書けるのでしょうか?  

 

そして、さらに言いたいのはLOVEとHOPEの間のテストも、クイズ番組の発想テストも問題解決型という点です。

 

論文はそもそも何をテーマに論じるか?から考える問題発見型ですし、ビジネスコンテストも自由に発想する問題発見型ですし、小説も何を書いてもいい問題発見型です。  

 

そう考えると、問題解決型の範疇に収まるモノでは、問題発見まで測れていないので能力は未知数だと僕は思います。  

 

つまり、この国語の試験を改良したからといって、ノーベル賞続出とはならなさそうという僕の見立てです。(創造力がほぼ測られていないので)  

 

4 DaiGoの動画の紹介。

 

ここでDaiGoの動画の紹介です。(要約も、実際に書く訓練が一番だと思いますが、大学入学共通テストのような内容の難しい文章を、しかも適切なキーワードを使って要約させるとなると、縛りがでてやりづらいと感じます)  

 

「ブレインストーミングが無駄であることが証明される」。  

 

 

ブレーンストーミング(皆で言い合う)するより、1人で考えた方が効果が高いのです。  

 

アイデアを出すのが上手ければ、問題解決につながるので、人生が上向くでしょう。  

 

エレクトリックブレーンストーミングをアプリにしようかと、DaiGoは考え中のようです。

 

アイデアを考える時は1人で考え、アイデアを精査するときや他人からの着想を得たいときブレーンストミーングであり、この2つのいいとこ取りをしたのがエレクトリックブレーンストーミングです。  

 

ここから以下は、詳しくは動画を見てください。  

 

5 ポテンシャル採用の意味とは?

 

どんなジャンルでも、その分野で一流かどうかは、「実際にやらせてみて、結果が出るか」でしか測れないんですよね。  

 

もちろん結果がでなくても、つまり売れなくても、品質の良い製品や作品や成果物を出せる人はいます。  

 

ともかく、スポーツ、芸術、ビジネス、営業、コミュニケーション、論文や研究、IT(プログラミングなど多数)など、どのジャンルにおいても実際にやらせてみて、向いているか、才能があるか、結果を出せるかを見て判断した方がいいわけです。  

 

日本の大企業の新卒一括採用はポテンシャル採用であり、高学歴をともかく好みます。(最近は一流高校出身も好むようですが)  

 

ですが、プログラミング、翻訳、ライティングなどの技能職では、その能力を証明することは容易いので、採用しやすいですよね?  

 

成果物を見せてもらえばいいわけです。(コード、翻訳文、文章です)  

 

つまり、ポテンシャル採用などというよくわからない指標で高学歴を獲得するより、コード、翻訳文、文章を実際に見せてもらうか、書かせて判断すればいいのです。  

 

日本の大企業では育てる文化があるので、ポテンシャル採用で高学歴を育て上げます。  

 

他国ではそんな採用方法はないようです。  

 

そう考えると、中途採用は現実的です。 すでに実績が見えるからです。  

 

営業に向いていれば営業マンとしての成績を一定程度上げているでしょうし、何らかの成果を前職で出していますから、同じ職種なら採用の目安として中途採用は分かりやすいです。  

 

ですが、転職で職種も業種もガラリと変える場合、前職の実績が関係なくなる場合があり、見極めが難しくなります。  

 

このように、何かの能力を見たいなら、そのものズバリを実際にやらせるのが一番なのです。  

 

それなのに、今度変わる2020年の教育改革ではクイズ能力?を問うており、「現実の仕事などでの能力にどこまで関与しているのか?」不明な能力ばかり問うています。  

 

僕の提案した日本論文プラットフォームの趣旨を、まったく理解していません。  

 

無駄に難しく、意味不明な、何の能力を問われているのか、わからない問題を解かされているのです。  

 

「東大王」という番組が人気であり、クイズ能力であることから、「日本の高学歴はどうなの?」ということも言えますね。(メディアの限界ということかもしれません)  

 

ともかく、企画・芸術系・ビジネス系(創造力)、営業系(コミュ力)、特定の技能職(職人など)は高学歴であろうと、能力を疑ってかかるべきです。  

 

なぜなら、試験では測られていないからです。  

 

逆に言うと、学者研究者官僚法律系は高学歴と相性が良さそうですね。(プログラミングも高学歴の理系と相性いいかもですね)  

 

僕は「今回の教育改革は失敗する」と予言しておきます。  

 

このままだとね。(何も変わらないということです。または悪化する可能性すらあります。現在、共通テストで、記述式導入は延期になりました。予想通りとなりました)  

 

ではこの辺で。(5475文字)  

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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